13 Jul 2023 - Hiroshi Shinaoka
高三 和晃先生による集中講義が、
の3日間の日程で開催されます！
以下は暫定的な講義内容です。
[1. 非平衡物質相とは何か？]
まず、本講義の主題である非平衡物質相とは何か、という部分を丁寧に説明した上で、研究の意義・現状を伝え、その全体像を掴んでもらうことを目指します。
[2. 物性物理クラッシュコース]
この後の講義に必要な物性物理の知識(タイトバインディング模型・BCS理論・トポロジカル相など)を導入します。
[3. 周期駆動系の物理]
周期駆動系を記述するための理論である「Floquet理論」を導入し、それを用いてどのような現象が予言できるか、具体的なモデル計算を元に説明します。そして、それらの非平衡物質相がいかに実験で観測されているかを紹介します。
[4. 量子開放系・非エルミート系の物理]
量子開放系の基本的なフォーマリズムを解説した上で、そこから非エルミート系がどのようにして得られるかを説明します。そして、非エルミート系で生じる物理を、典型的な非エルミート系である非対称ホッピング模型を軸に紹介します。
[5. 進んだ話題]
非平衡物質相の研究は今もなお急速に進展しています。参加者の興味と時間的余裕を見つつ、最近のトピックを可能な範囲で紹介します。例：光誘起超伝導、直流駆動系、非線形応答、電子流体力学、AdS/CFT対応の応用 etc.
昼休みを通常の時限割よりも余裕を持たせ、
とする予定です。
場所は、埼玉大学理学部講義実験棟 1番教室 (定員141名)です。 学外からのオンサイト参加者歓迎します！ また、当日、ハイブリッド配信の予定ですが、都合の合う人は是非現地で参加し、議論を盛り上げましょう！ なお、現地参加希望者多数の場合は、先着順で制限させて頂くこともあります。お早めのご登録をお願いします。